MCTオイルを活用してみよう!

以前はオリーブオイルについてブログを書きましたが、今回はオリーブオイルと同様に良い脂質のMCTオイルについて解説します。

MCTオイルとは?

MCTオイルとは、Medium Chain Triglycerides(ミディアム・チェーン・トリグリセリド)の略で、中鎖脂肪酸100%の油のことです。
中鎖脂肪酸とはココナッツやパームなどの植物の種子の核の部分に含まれる天然成分です。

MCTオイルの中鎖脂肪酸ってどんなもの?

MCTオイルを理解するためには、含まれている『中鎖脂肪酸』という成分について理解する必要があります。

中鎖脂肪酸とは脂質成分のひとつであり、エネルギーとして利用されやすく、脂肪として蓄積しにくいというのが特徴です。

より詳しく知りたい方のためにもう少し詳しく解説しておきます。

難しい言い方になるかもしれませんが、MCTオイルは『飽和脂肪酸』の中の『中鎖鎖脂肪酸』でできています。

私たちのカラダにはいろいろな種類の脂質が存在していますが、おおまかにいうと、中性脂肪、脂肪酸(遊離脂肪酸)コレステロールリン脂質の4つが存在しています。

このうちMCTオイルの中鎖脂肪酸はどこにあたるのかというと、脂肪酸です。

MCTオイルで得られる効果

①脂肪を燃やしやすくする

MCTオイルは、脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。

それはMCTオイルを摂ることで、「脂肪」をエネルギー源とする回路に切り替わりやすくなるからです。

通常、私たちの体は「糖分」からエネルギーを作ります。
糖分=砂糖・炭水化物などを食べないと、エネルギーの材料がなくなってしまいます。
そうすると体がピンチだと感じ、飢餓状態になります。

そこで、体は糖分から脂肪をエネルギー源(=ケトン体)とする体質に切り替わります。

つまり、「脂肪」をエネルギー源とする回路(=ケトン体回路)になることで、体内に蓄積した脂肪を効率的に燃やすことが期待できます。

②糖質制限と相性が良い

糖質制限とは、食事から米やパン、イモといった糖質の多い食品を控えることをいいます。

近年では糖質制限ダイエットというダイエット法が有名になりましたが、この糖質制限にMCTオイルは相性が良いのでおススメです。

糖質制限中によくあるのが、エネルギー不足。

糖質制限を実践した人であれば、「フラフラする」「元気がでない」「頭がはたらかない」などといった症状を経験した人もいるのでは。

糖質は効率の良いエネルギー源であるため、糖質を制限すれば自然と体がエネルギー不足になり、パワーが出なくなります。

そのパワー不足を解消するためにMCTオイルが有効とされています。

MCTオイルはエネルギーに変換されやすいため、糖質の代わりにエネルギーとして利用することで糖質制限中のパワー不足の悩みをサポートしてくれるのです。

ただ、MCTオイルがあるからといって過度な糖質制限はおススメできません。医師や栄養士など専門家の指導の下、糖質制限を行うことをおススメします。

③栄養不足の人のエネルギー源に

MCTオイルはダイエットのイメージが先行しがちですが、食事がとれない人の栄養サポートとしても利用することができます。

病気の人や、高齢者の中には体調面から満足に食事が摂れないという方もいるでしょう。食事がとれないと生きるためのエネルギー源が確保できずに、生命活動を営むことができません。

しかし、飲み込む力や噛む力が弱っていれば食べたくても、満足に食事を食べれないという人もいます。

そんな方のためにMCTオイルは非常に役立ちます。

エネルギーとして利用されやすいだけでなく、高カロリーであるため少量でエネルギー源を体に補給することが可能です。実際に、MCTオイルは病院でも患者のエネルギー補給として利用されているのです。

1日のMCTオイルの摂取量目安

MCTオイルの1日の摂取量目安は、30g程度です。

一度に30gを摂取するのではなく、小分けにして飲むことをオススメします。1回の摂取量目安は、小さじ1から大さじ1程度です。初めて飲む場合は小さじ1(約4.5g)から始め、慣れてきたら徐々に量を増やしていきましょう。

大量に摂取すると、下痢・胃もたれ・吐き気などが起こる可能性があります。1日30gという適量を守るようにしてください。

MCTオイルを摂取する場合

加熱しない

MCTオイルは生食が推奨されており、加熱は厳禁です。

MCTオイルの沸点は一般的なオイルよりも低く、加熱すると成分が壊れてしまいます。また、MCTオイルを揚げ物や炒め物に使うと煙が出たり、引火したりする恐れもあります。加熱せず、かける・あえるといった調理方法で使用しましょう。

加熱調理をしたい場合は、MCTオイルではなく、オリーブオイルなどが向いています。炒め物などにMCTオイルを使いたい場合は、調理後のできあがった料理に追加してください。

油のみで飲んではいけない

MCTオイルを直接飲むのは避けましょう。MCTオイルを直接飲むとお腹が緩くなる可能性があるためです。

これは、小腸内の浸透圧が高まることによる浸透圧性下痢と呼ばれ、腸内の水分量が多くなった結果、下痢が引き起こされる症状です。あくまで一過性なので、直接飲むのを止めれば症状は徐々に治まっていきます。

MCTオイルはエネルギーになりやすく、おススメできる食用油です。
安全性は高いといえますが、一部過剰摂取による危険性も示唆されていますから、リスクも認識しつつ、少量から摂り始めましょう!
また、ダイエットに良いといっても脂肪燃焼効果があるわけではありませんから、『エネルギー補給』としてとらえるようにして下さい。









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