握力を鍛えることは、日常生活のちょっとした動作で役に立つだけでなく、運動パフォーマンスの向上、脳の活性化などにもつながります。
- マシンを使った筋トレの質を高めることができる
- 二の腕をすらっと細くすることができる
- 道具を使ったスポーツでコントロールの質が高まる
- 日常生活を快適に過ごせる
- 脳が活性化され、認知症予防になる
握力は、ものを持つ(握る)ときや瓶のふたを開けるとき以外にも、食事をするとき、字を書くときなど日常の何気ないシーンでも使っている力です。日常生活ではさりげなく、されど重要な役割を果たしている握力ですが、年を重ねて筋肉量が減っていくと、握力が弱くなることがあります。
また、握力は指や手の力だけでなく、腕や脚など全身の筋力とも深く関係しています。全身の筋肉量を表す指標になるとも言われており、加齢によって筋力や身体機能が著しく低下した状態である「サルコペニア」を判断する評価方法にも採用されています。
前腕筋群を鍛えよう!
握力につながる指や手の筋肉は、手首から肘までの前腕部にある「前腕筋群」の筋肉が深く関係しています。前腕筋群は複数の筋肉をまとめた総称で、手関節を曲げる役割を担っている筋肉はおもに次の5つです。
- 長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)
- 短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)
- 尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)
- 指伸筋(ししんきん)
- 小指伸筋(しょうししんきん)
このほかにも、前腕の手首近くには指の伸筋群が存在しているため、握力を高めたいなら前腕を鍛えることがカギになります!トレーニングメニューを選ぶときは、前腕を鍛えられる筋トレをチョイスして取り組んでみましょう。
ダンベルなどの器具を使った握力の鍛え方
リストカール
ダンベルを持って手首を曲げる動作で握力を鍛える「リストカール」。
初めから重いダンベルを使ってしまうとケガをするので、軽い重りから始めるようにしましょう。
リストカールのやり方
- ダンベルを持って椅子に座る
- 手のひらを上に向けた状態で、前腕を太もも上に固定する
- 手首だけを使ってゆっくりとダンベルを上下させる
リストカールのコツ
- ゆっくりと行う
- 可動域をフルに使う
- 最初は軽めの重りで行う
ハンドクリップ
ハンドグリップという器具を使って握力を鍛える、定番の筋トレグッズです。ものを握る力だけでなく、掴む力も強化することができます
- 片手にハンドグリップを持ちます。
- ハンドグリップを握って、器具の持ち手同士が近づくようにゆっくり力を入れましょう。
- 力いっぱい握ったら、ゆっくりと手を広げます。
- 3~4を繰り返し行い、反対の手も同様に取り組みます。
手を開くときは、ハンドグリップのバネの反動を使わないようにして、手の力をほどよくキープしながら開くようにしましょう。
ハンドグリップは商品によって強度が選べるので、無理なく続けられる強度のものを購入してくださいね。
プレートピンチ
- プレートを指で持つ(簡単にできる人は、プレート2枚を重ねて持つ)
- 30秒キープする
- 30秒を1セットとして、3セット行う
プレートピンチのコツ
- 足の上にプレートを落とさないように注意する
- 手のひらではなく、指で持つことを意識する
- 肩や腕がリラックスできるような位置でプレートを持つ
腕の筋肉の見栄えを良くするためには、握力を鍛え、前腕をたくましくすることも重要となってきます。
普段の筋トレでも自然と負荷のかかる筋肉ですので、疎かになってしまいがちですが、集中して鍛えることで効果が目に見えてきます。
また、他の部位のトレーニングに取り組む時にもパフォーマンスがアップして、効率を上げることができますので、ぜひ今までやってこなかったという方もトレーニングに取り入れてみてください!