筋トレの動作スピードについて
以前は、ゆっくりとした動作で筋トレをする「スロートレーニング」が流行りました。しかし、筋トレの動作スピードにはそれぞれの目的があり、速筋と遅筋の違いに応じて変えるべきです。
遅筋と速筋
遅筋は酸素を使用して運動する筋肉で、主に持久力が求められる運動に適しています。一方、速筋は酸素を使用せずに動作する筋肉で、瞬発力が必要な運動に適しています。
基本のスピードとは?
基本のスピードという表現は、あなたが歩くスピードをイメージするとわかりやすいかもしれません。
私たち歩くスピードは特別な理由がない限り、だいたい同じで、速くも遅くもありません。
まずは、自分の一番慣れているスピード、遅すぎず速すぎない程度で調整してみてはいかがでしょうか。
負荷が重くなればなるほど、スピードも遅くなるのは当然ですが、極端なスロートレーニングにならないようコントロールしましょう。
筋トレの動作スピードは、速くとゆっくりどっちが良い?
負荷によって結果が異なりますが、
ざっくり結論から言うと、
筋トレ動作スピードは速くやれば瞬発力がつきやすいです。
逆に、
筋トレ動作スピードをゆっくりやれば筋肉が太くなりやすいです。
筋トレを速く行うと、筋肉に大きな刺激を与えることができるため、
軽めの負荷でも効果的なトレーニングを行うことが可能になります。
したがって、バーベルやダンベルなどの器具がない人でも、
普通の腕立て伏せでもジャンプして上げ下げすることで、
質の高いトレーニングをすることができるようになります。
しかし、筋肉に大きなストレスを与えていることになりため、
筋肉や腱を痛めてしまう危険も高まります(筋肉痛も起きやすい)。
したがって、動作テクニックをしっかりと身につける必要があります。
上手ではない場合はトレーニングの質が低いことになります。
さらに加えて、
筋トレ動作を速くやるということは、
瞬間的あるいは短い時間で力を発揮するため、
瞬発力を高める効果はありますが、
筋肉を太くさせることは期待できないトレーニングになります。
裏を返せば、
筋肉を太くしたくない人にとってはメリットになります。
では、
筋トレ動作を遅く行うと、
筋肉が発揮している時間が長く維持されるため筋肉の中の血流が制限され、
結果として軽い負荷でもトレーニング効果が高くなります。
別名スロートレーニングとも言われますが、
成長ホルモンの分泌が活性化されるため、
高齢者や女性でも安全に筋肉をつけることができます。
アスリートの方であれば、
筋トレ動作の速いクイックトレーニングと、
筋トレ動作の遅いスロートレーニングを組み合わせて行うと、
筋肉をより効果的に発達させることができます。
目的によってトレーニングを変えてみる
筋トレのスピードが速い遅い、どちらが正解かというよりも、自分の目的や能力に合わせて組み合わせて行くことが大切です。うまく狙い通りに筋トレできていないと感じたときは変えていきましょう・
自分のトレーニング内容を見直すいい機会です。正しいトレーニングフォームが身についたら、自分にあった運動負荷をかけて筋トレスピードを変えてみましょう。トレーニングの幅が広がります。