サプリメントって効果あるの?本当に効くの?必要なの?と思う方ってどれくらいいるんでしょうか。実際サプリメントについては、いろんな意見があるように思います。
サプリメントは必要なの?
私たちの体は、毎日の食事によって作られています。
1日に必要な栄養素ってどれくらいか知っていますか?これを正確に把握している方は少ないと思います。私も、「バランスのいい食事」と言われればなんとなく理解できますが、細かく栄養素がどれくらい必要かなんて考えたことはありませんでした。
よく聞くのは「1日に必要な野菜は350g以上」です。これは、野菜に含まれる栄養素(ビタミンA、C、食物繊維、カルシウム、カリウムなど)を摂るために、毎日350g以上の野菜を食べることが推奨されているのです。
これに加えて、厚生労働省が推進する健康作り運動「健康日本21」では、健康増進の観点から1日200g以上の果実を食べることを目標にしています。
野菜や果物に含まれる栄養素それぞれに様々な働きがありますが、野菜や果物を摂ったほうがいいとされる理由は大きくいうと「丈夫な体を作ること」ではないでしょうか。
サプリメントとは?
高血圧などを始めとした病気の予防にも欠かせませんし、若さを保つためにも野菜に含まれる栄養素は欠かせません。
サプリメント(Supplement)とは、英語で直訳すれば、「補足」とか「追加」という意味です。
この場合、”何に”補足したり、追加したりするかというと、もちろん、食事です。ですから、サプリメントについて語るには、食事のことを抜きにしては、全くの片手落ちです。
私たちにとって、毎日の3度の食事は当たり前なこと過ぎて、何のために食べるのか、食べるとはどういうことなのかということなど、意識することなど滅多にありません。
では、私たちは何のために食べるのでしょう。
まずは、私たちの活動に必要なエネルギーをつくるもとになるもの、そして、そこからエネルギーをつくるのにふさわしい形に変えるものを、食べることで取り入れています。
つまり、食べて身体をつくっているのです。
もしも、エネルギーをつくったり、身体をつくる栄養素に偏りや不足が生じると、うまくエネルギーや身体がつくれなくなってしまうのは当然のことです。
パンダは竹だけを食べて生きているそうです。パンダが生きていくうえで必要な栄養素はすべて竹に含まれているということでしょう。
ところが、私たち人間が生きていくうえで必要な栄養素が全て含まれる食べ物は存在しません。
さまざまな食べ物に少しずつ含まれているので、いろいろなものをまんべんなく食べることが求められるわけです。
何かが突出して多かったり、突出して少なかったりすると、身体の働きのどこかに支障をきたすことになるのはこのためです。
そんな事態を避けるために、また、そんな事態を改善するためにサプリメントが存在するというわけです。
サプリメントを飲むタイミングは?
サプリメントの飲み方にルールはありませんが、吸収の効率がよいタイミングがあります。
カルシウムはアルカリ性の成分のため、食後の胃酸が多く分泌されている2~3時間は避け、食前に摂取するのが理想です。また、ビタミンB1やB2は水溶性の成分です。
水に溶けやすいため、1日2~3回、食後に摂取すると吸収率が高まります。
サプリメントはどれくらい飲み続ければいい?
摂取しているサプリメントの栄養素によって違いはありますが、人間の身体の細胞は2か月、骨や爪に関する細胞なら3か月の周期で変わるといわれています。
そのため、2~3か月間は様子を見てみましょう。薬ではないため、症状に対して即効性が期待できるものではありませんので注意が必要です。
効果が感じられない場合、そのサプリメントが合っていない、摂取量が足りていない、複数のサプリメントを飲んでいた場合それぞれの効果を打ち消してしまっていることも考えられます。
その場合は、一度サプリメントの見直しをしてみてください。
結局サプリメントは必要なの?
結論からいうと、1日に必要な栄養素を摂ろうと思えば、サプリメントで補ってあげた方がいいと言えます。
もちろん、サプリメントばかりに頼り食事をおろそかにしてはいけません。あくまで、サプリメントは「補助食品」なのです。
バランスのいい食事、野菜や果物を意識して摂ることができていれば、補助食品であるサプリメントは必要ありません。
ダイエット中の方や外食の多い方などは特にサプリメントで栄養素を補助してあげたほうが健康な体作りにはいいのではないでしょうか。
あくまでサプリメントを摂っているから、健康でいられるという訳ではありません。規則正しい生活に加え、バランスのいい食事をし、足りない分の栄養素を補って初めて健康という言葉がでてきます。